「うん。１ヶ月ぶりくらいだよね？大倉くんも元気そうだね」


「んー、最近疲れ気味だったけど、莉乃ちゃんに会えてから元気になれそう。莉乃ちゃん、彼氏出来た？」


いきなりの質問に私は食べていたチーズフライを詰まらせそうになる。


「ううん。出来てないよ」


「俺を振るくらいだから、誰かと付き合ってるのかと思ったよ。あ、聖也とはどうなった？」


ここで聖也の話が出るなんて、どんな仲に見えるのだろう。


「は？ 俺がどうしたって？」


「うわっ！」


「おー、聖也じゃん。いつ来たんだよ？」


突然背後から顔を出した聖也に私と大倉くんは驚いて、振り向く。


「今だけど。２人して俺の悪口？」


眉間に皺を寄せた聖也は大倉くんの隣に座る。私の隣も空いていたけど、ここに来なかったことに安堵する。


「そんなことは言わないよ。聖也と莉乃ちゃんの仲を聞いただけ」


「俺たちの仲は最悪だね」