毒舌に惑わされて

「ところで、これからどこに行くの?」


「秘密です。着いてからのお楽しみにしてください」


「んー、気になるけど、楽しみにしておくね。野村くんに任せると決めたんだしね」


デートに誘われた時、行きたいとこがあるか聞かれたけど、何も思い浮かばなかったので、お任せしたのだった。


「ええっ! 高速乗るの? どこまで行くの?」


「大丈夫ですよ。ちゃんと夜までには帰りますから。明日仕事ですものねー」


外の景色が速いスピードで変わっていく。緑が増えて、日本一高い山が近くに見えてききて、絶叫マシンの多い遊園地に到着した。


「安藤さん、乗り物大丈夫ですか?」


「大丈夫だけど、久しぶりだから、緊張する」


あちこちから絶叫する声が聞こえてきて、ワクワクしてきた。

私たちも周りに負けないくらい絶叫した。


「楽しい!」


「楽しいですね」


「うん。連れて来てくれてありがとう!」


久しぶりの遊園地に私は年がいもなく大はしゃぎした。


「今度はあれにしませんか?」


野村くんが指差す方向にあるのは、かなりのアップダウンを繰り返すジェットコースター。