毒舌に惑わされて

「これからどうしようか? 汗を流したいよね。シャワーでも浴びる? うちにおいでよ。ここからなら、莉乃ちゃんちよりも俺の家のほうが近いし」


「えっ? 近いからって…」


近いから、シャワーを浴びに行くなんて、いろいろと危険ではない?

シャワーを貸し借りするほどの仲だっけ?

デートを3回すれば、そういう仲になる?


「じゃあ、行こう」


行くと返事してないのに行くことになってしまった。大倉くんも結構強引だ。


車は大倉くんちに向かって、走り出した。


「ごめん!やっぱり家まで送ってもらってもいい?」


「えっ? 今?」


「うん。今」


「それはどういう意味?莉乃ちゃんちにあがってもいいの? 莉乃ちゃんちのシャワーを借りていいの?」


大倉くんはスピードを少し落とす。


「ううん。違う」


「ちょっと待って」


ちょうどあったコンビニの駐車場に止まった。


「大倉くん、ごめんね」


「何に対してのごめんなの? 分かるように言って」