毒舌に惑わされて

私は窓から庭を見る。マスターが庭で伸びた木の枝を切っていた。マスターは本当に働き者だと思う。

窓のそばに置いてあったゴミ袋に聖也が、落ちている枝を拾って入れる。聖也もよく動くと思う。

気が利いて、よく動く人は良い旦那さんになれそうだ。


そういえば、聖也は今までだって、何かと気が利いていたかも。


「葉月。聖也って、意外に気が利くよね?」


「あの子は子供の頃から周りをよく見ていたわ」


葉月と一緒にコーヒーを飲みながら、庭で働く2人を見る。


「でも、聖也よりも大輔のほうが気が利くし、優しいのよね~」


自分の旦那を褒める葉月は幸せそうだ。


「葉月は本当にいい人と結婚したよね」


「うん。あたしには勿体無いくらいなんだけどねー。フフッ」


自分の旦那を褒めれるのは、すごいことだと思う。


外の仕事を終えた2人が戻ってきた。


「はい。お疲れ様」


2人が手を洗って、座った時にちょうど葉月がコーヒーを持ってきた。絶妙のタイミングだ。

葉月も気が利く人だ。私だけが気の利かない人間かもしれない。