毒舌に惑わされて

「聖也こそ、ムカつく。何でそういつもいつも偉そうなの?」


「偉そう? どこが?」


自覚していないのか?


「今だってそうだよ。文句あるなら言えとか、その言い方が偉そうなの。それに邪魔するし」


「邪魔?」


「うん。大倉くんや野村くんとデートしていると邪魔するじゃない。何で?」


聖也は腕を組んで、私を見下ろす。その見下ろす態度だって、偉そうだ。


「何でだろうな。んー、ムカつくからだ。まあ、いいや。買い物しよう。文句あったら、今みたいにちゃんと言えよ。分かったな?」


やっぱり偉そうだ。これは直すつもりなんてないだろう。

葉月から頼まれた物を買って、買い物終了。


スーパーの隣りに本屋があって、聖也が寄ると言う。


「葉月たちが待っているんじゃないの?」


「すぐ買うから大丈夫、じゃあ、莉乃は先に戻る?」


初めて来たスーパーだけど、葉月の家からの道は分かりやすかったから、迷うことなく帰れるとは思う。

だけど、何となく1人で帰るのは寂しい。


「私も見たい雑誌あるから行く」