朝 キョンタが もう行くの?と
怪訝な顔をした。


今日から 花が登校することになっていた。


キョンタには今日報告しようと思っていた。


家に迎えに出ると 両親が出迎えてくれた。

「ありがとうね千尋くん」

「いいえ やっと 学校でも花さんに会えるから
俺もうれしいんです」

「親の前で よく言うわね~パパ~」

父親に話をふられて 緊張したけど

「頼むな 千尋くんのおかげで 花がすっかり
昔の花に戻ったような気がするよ」

「そうね ここに来るまでは本当に明るくて元気だったわ
学校でも人気ものだったのよ
信じられないでしょ?」

「ずっとここにいたんじゃないんですか?」

「最初はね店に通ってたんだよ。
もともとは小樽に住んでいたんだ。」

「そうなんですか」

「こっちに家を建てて 花を転校させて
花はこっちになじめなかったんだな・・・・・
かわいそうなことしたなってずっと後悔してたんだ
猫も小樽に帰りたくて 窓から脱走したのかなって」

「でも千尋くんのおかげでまた
元気で学校のこと話してくれる花に戻ってくれるかも」

二人が花をどんくらい大切にしてるか

身が引き締まる。

どんな時も 親に感謝しなきゃって・・・・。