「お店の自慢のケーキはどれですか?」


インタビューを受けている千尋はとても素敵で
また好きになってしまいそうだった。


「このケーキです 大好きの欠片って言う
柔らかいスポンジに………」


開店に合わせて試作を重ねていた。


「キョンタ これどう食べて見て」


「美味しい~~すごく甘いけど 後味がいいし
スポンジも柔らかくて 口どけがいい」


「いいだろ~
さて 何てネーミングつけるかな」


「大好きの……大好きの欠片は?
甘いもの大好きな人を
何だか幸せにしてくれるような………」


「いいね 大好きの欠片か・・・・」


諦められなくてどんどん大きく膨らむ千尋への
恋心に傷ついて泣いて恨んだあの頃


ね……千尋

キライノカケラをひろいあつめて 泣いたあの日があったから
今 アタシはこうやって 千尋のそばにいる・・・・・。


これからもずっと 千尋が大好きだよ・・・・・。



          ~~~~E N D~~~~ 2014.2.1