そう...

私達には帰る場所がない...

私と咲緒が出会ったのは、6年前だった。

私は、母からの虐待と父の死で自殺しよ
うとした。
でも、そこを通りかかった陽おばちゃんに助けられた。
それからは、陽おばちゃんが園長を務めている青りんご荘に保護されている。

咲緒は、陽おばちゃんのおかげで少し人と話すことができるようなった私が青りんご荘の近くの公園にいる時に水道の水と一緒に自分で切った手首から出た血を流していたのを見つけた。
それからは一時的に青りんご荘に保護された。一年後に身内の方が引き取りにきてくれて、咲緒は青りんご荘を離れた。

それからも私たちは毎日遊ぶ仲になっていった...