パチンッ

ゴツくて大きな黒い右手が私の顔の左から右へ流された。

私はそこらの子供とは違う。

泣きもしないし、騒ぎもしない。

ただ、相手のおもうままに殴られてやるんだ。その態度ににイラつく男はさらに私への暴力が強まる。

暴力を終わる合図は私の左肩を壁まで突き放す。

すると私は教室の無い方へ歩きだす。

うしろからまたうるさい声が聞こえる。

「どこへいくんだ」

「トイレだよ、見たらわかんだろうが」

男は何も言わなくなる。

今日もいつも通りだ。