起きると8時過ぎだった…

ハッとして、ベッドの下を見ると、空生が居なかった。

すると先生が入ってきて
「おはよう、雪宇ちゃん」
とまあまあの笑顔で言ってきた。

「おはようございます」

「体調はどうだい?」

「すっかり良いです。でも…」

「でも?」

「喉が乾いてて…」

そう、昨日のどが乾いて起きたのに、忘れてたからだ。

先生は困ったように眉間にしわをよせた。

「う~ん…どうしようかな…
昨日、沢山吐いちゃっただろ?
…だから今飲んでも吐いちゃうかもしれないよね?」

「…はぃ」

「じゃあ、これは自分で決めなさい」

「はぁ…」

「飲んでもいいが吐いてしまったらそっちの方が辛いな?それでも飲みたいかな?」

だって…喉乾いてるし

「飲みます」

「分かった、その代わり吐き気してきたらすぐにいうんだよ?」

「…」

「返事は?」

「…はぃ」