「…ハァ、ハァ…父さん!!」

俺が真剣な顔して走って来るもんだから父さんもすぐに真剣な顔をして言った。

「どうした!!」

「…ハァ…ゅぅが…雪宇が居なくなった!!」

そういうと父さんは、そのあとなにも聞かずに雪宇の部屋へ向かった。

父さんはベッドを触り、もう、温もりがないことを確認した。
すると今度は部屋を飛び出して、看護士さん全員に聞いて回った。

そして、とうとう手がかりがみつからなかった…

俺たちは走り続けた…

俺たちが四階を走って居るときだった…

俺は、非常階段のような屋上へ繋がる階段を見つけた。

そして、父さんを呼んだ…

「父さん!!」

「なんだ!!みつかったか!!?」

「いや…でも、ここ!!」

俺は、階段を指さした。

父さんもあっという表情を見せたあと階段をのぼった。