「空生…ありがとう…」

「いいよ、てか、雪宇、本当に大丈夫か?顔色も良くないし…」

「大丈夫、大丈夫!」

これ、私の、口癖…

施設にはいってからの、私の口癖…

「ならいいけど…」

「着替えとか…ごめんね?今日初めて話しただけなのに、こんなことに巻き込んじゃって…」

「いいじゃん、友達だし」

友達か…懐かしいかもな…
ほんと、純粋すぎるよ…空生は…

「あ!そういえば!さっき、雪宇、俺のこと空生ってよんだよね!」

「え、うん」

「そか!そか!よし!よし!」

うれしそうだなぁ…

「じゃあ、俺、着替えとか、持ってくるよ!」

「あの!ありがとう…色々…」

「いいよ、別に…」
八重歯を出して笑った。