でも、雪宇は何かが、違った。

なにがちがうのか俺には分からないけど、俺はコイツを守らなければならないんじゃないかという使命感に包まれていた。

雪宇が小学生の自転車を丁寧に駐輪場へ並べた。 

こうやってみると、雪宇って綺麗なんだなあって思う。
あのチューリップをみていた時も、そう思ったんだ。

そんなことを考えながら雪宇の帰りを見ていた。

すると、雪宇が急に立ち止まった。

そして、そのまま道路にしゃがみこんだ。

俺は何が起きたのかわからなかったけど、とにかく早く雪宇の元へ駆けつけた。