それから他愛もない話をして俺んちについた。

「わぁー可愛い家!」

第一声がそれ…お前の方が100万倍可愛いよ!

「行くぞ。」

俺は玄関を開けて中に入った。

「お邪魔します。」

「そんな緊張しなくていい。親、旅行中だから。」

そう言った途端にはぁーと盛大なため息をつく瑠美…緊張しすぎだろ…。

「旅行中ってラブラブなんだね♪」

柔らかな笑みを浮かべる彼女は超絶可愛い

「いい年して息子の俺が恥ずかしいわ。」

「そう?いいじゃん!年取ってもラブラブなんて羨ましい!!」

目をキラキラ輝かせて見たこともない俺の親に尊敬している様子の瑠美には悪いがここでも嫉妬するのが俺だ。

「俺の部屋いくぞ。」

「はーい!」

おれの部屋につき部屋を見渡す瑠美は目をキラキラではなくギラギラさせている。

「私、男の子の部屋なんて楓の部屋ぐらいしか入ったことないから興味あるんだ♪」

そんなことを軽々しく言う瑠美は俺を妬かせたいんだ。

でもそんなこと言っても瑠美には伝わらない…
言ったって…『琉輝也君を何で私が焼くの?』
とか言い出しそうだもんな。

漢字自体間違っていると言うパターンだ。

「男の部屋なんて一緒だろ。」

「ううん、違うよ!だって楓の部屋超汚いもん!」

目をこれでもかってくらい大きくして叫ぶ瑠美には悪いが行ったことあるから汚いことくらい知ってる。