途端にボッと赤くなる耳が見えた。

「雨宮君て意地悪なんだね…。」

「そうか?」

そんなこと言われたことねぇーぞ。

「うん!でもそんな雨宮君も好きぃ♪」

あんなに恥ずかしそうに最初は言ってたのに…

照れるわけでもなく上機嫌で言う瑠美…

「俺は愛してる。」

せめてもの対抗と思い言ったのに…

ん?

瑠美はなんの反応も見せない。

「瑠美?」

「……スー……スー……スー…ーーー…」

素晴らしく規則正しい寝息が聞こえたのは幻聴であることを祈る。

「嘘だよな?」

俺は抱き締めた腕を緩め瑠美の顔を見た。

すはと『コテン』と音がなりそうな勢いで瑠美の顔がコテと倒れた。

可愛すぎる…。

俺は瑠美を抱えてベットに移動して寝かせた。

俺も一緒に寝ようと思いベットに入ると俺に抱き付いてくる…瑠美…。

無防備にも限度ってのなあると思うのは俺だけか?