「分かった…別れよう。」

そう言った雨宮君の瞳は悲しそうだった。

どうしてそんな瞳をするの？

そんなことを思っていた私の横を通りすぎて雨宮君は資料室から出ていった。

「うぅ゛…ｸﾞｽｯ…ぅ…ﾋｸｯ…うぅ…ｸﾞｽｯ…」

我慢していた涙が一気に溢れた。

私は涙がなくなるんじゃないかってくらい泣いた。

そしたらやっぱり…目は腫れる訳で保健室に向かった。

「失礼しまーす…。」

「あら…どうしたの？瑠美ちゃん…。」

保健室の山本先生はよく相談にのってもらった。

「失恋しました。」

「そう頑張ったわね…ベット使う？」

「はい…。」

「一番奥のベット使っていいからね…私はこれから出張だから出ていくときに鍵は閉めなくていいわよ。」

「分かりました。」

「じゃ、ゆっくりね。」

「ありがとうございます。」

先生がいなくなり一人になったところで私は眠りについた。

瑠美sideおわり