「え?ふつーにキスして胸もんで…みたいな」

「へー」

「俺童貞卒業したの小4だぜ☆」

誇らしげに言う藤堂


…誇れるもんなの?


「姉貴?」

「いいや、そんとき付き合ってた彼女」

その言葉を聞いた瞬間

胸の奥がズキッと痛んだ

「…そぅ…」

「あぁ」


…何で…何でこんなに胸が痛いの?…


すると何故か目が潤んできて…

「ごめん、トイレ行ってくる」

「あぁ」

私は藤堂の前から立ち去った

そして楽器庫に入り

「っっ…うぅ…」

押さえてた涙が溢れた


何でこんなに悲しいの?


何で…苦しいの?