「わわっ!!クモ!!」 クモの糸の先には小さなクモ。 「……――!!」 昔からクモが苦手なあたし。 「……――里桜!」 驚いてひっくり返りそうになるあたしの体を宇宙君が慌てて支えてくれた。 背中に回る長い腕。 今にも唇が触れ合ってしまいそうなほどの距離。 自分の息遣いすら届いてしまいそうで思わず息を止める。 茶色くて澄んでいる宇宙君の瞳に自分が映りこんでいる。 そう考えるだけで、おかしくなりそうなほど心臓が震えた。