キミと生きた時間【完】


「ねぇ、宇宙……」


あたしは宇宙の体にギュッと抱き着いて顔を埋めながらこう尋ねた。


「あたしはいつだって宇宙にもらってばっかりだったね。あたし……宇宙に何かあげられたのかな……?」


「バーカ、何言ってんだよ。俺のほうがもらってばっかりだから」


「そんなことないよ……」


「そんなこというなら、もらっていいのか?」


「何を?」


顔を持ち上げると、宇宙はニッと眩しいほどの笑みを浮かべた。


「これから先の里桜の未来、俺が全部もらう」


その一言に思わず顔が緩む。


「そんなの……とっくの昔にあげてます!」


笑い合うあたし達の傍で温かい風が吹いた。