キミと生きた時間【完】


「ねぇ、宇宙……。あたし、渡したいものがあるの」


「何?」


コートのポケットから取り出し、それを宇宙にそっと手渡す。


「星の……ネックレス?」


「そう。本当は展望台に行った日に渡すつもりだったの。だけど、渡せなくて……」


「そっか……。ありがとな。絶対に外さないから」


背伸びして宇宙の首にネックレスをつけてあげると、宇宙は嬉しそうに星に触れた。


「あたし、星みたいになれるかな?」


「星?」


「そう。宇宙に輝く一番星。宇宙の一番」


「……――バーカ。里桜は俺の一番に決まってるだろ」


痛いほどにギュッとあたしの体を抱きしめる宇宙。


あたしはそれに応えるように宇宙の体を抱きしめ返す。