「……――君、この男の子と知り合いかな?」


「……――はい!」


「持病や通院している病院分かる?」


宇宙を救急車に乗せると、救急隊員の一人があたしに問いかけた。


あたしは宇宙の病気のことや通院していた総合病院を口頭で伝えた。


「分かった。悪いけど、君も一緒に乗ってくれないか?」


「はい!」


慌てて立ち上がった時、ポケットから何かがポロリと落ちた。