泣いちゃいけないってずっと思ってた。


泣きたいのはあたしじゃなくて、宇宙だって分かってたから。


あたしが泣けば、きっと宇宙は涙を流せなくなってしまう。


お母さんが笑ってくれたように、あたしも宇宙に笑いかけてあげようって決めたの。


あたしが笑っていれば、宇宙が泣ける。


だけど、宇宙はいつだって強かったね。


あたしの前でほとんど弱音をはこうとしなかったから。


あたし、そんなに頼りなかったかな?


ねぇ、宇宙。


あたし、まだまだしゃべり足りない。


ずっとずっと、一緒にいてくれるっていってたじゃない。