キミと生きた時間【完】


「え……?何……?」


足がガクガクと震えて、頭が真っ白になる。


急に重たくなった足を引きずりながら必死で宇宙の元へ急ぐ。


「宇宙……。宇宙……」


唇が震えて、上下の歯がカチカチと当たる。


その時、人だかりの間から見えた。


誰かがアスファルトの上に横たわっている姿が。


見覚えのある服。


さっきまで一緒にいたはずの宇宙の服。


地面に横たわっているのは宇宙だった。



「……宇宙?嘘でしょ……宇宙……――!!」


叫んで倒れている宇宙の元へ駆け寄る。


宇宙は目をつぶってピクリとも動かない。