キミと生きた時間【完】


「あたしが……一番大きな存在……?」


「あぁ」


うそ……。本当に……?


嬉しい。心の中から喜びがふつふつと湧き上がる。


目頭が熱くなるのに気付いて、慌てて顔を持ち上げる。


「宇宙(うちゅう)は木星のように大きな惑星が無くなったらおかしくなるに決まってる。それぐらい、大切だってこと」


「えっ、ちょっと待って?ごめんね、よくわかんない」


頭のいい宇宙の話にあたしの頭はいまいちついていけない。


「俺は里桜が一緒じゃないとダメってこと。だから、これからもずっと一緒にいような」


「……――なんだ」


ポツリと漏らしたあたしに宇宙が不思議そうな表情を浮かべる。