キミと生きた時間【完】


「こうやってくっついていれば温かいね」


宇宙の背中に頬をぺたりとくっつけると、体中に宇宙の体温を感じた。


細身だけど男の子を感じさせる宇宙の背中。


「何で……ここに来たかったのか教えてくんない?」


宇宙がしゃべるたびに、低音の宇宙の声が鼓膜を震わせる。


「この場所で、お願い事をすると願いが叶うんだって。宇宙、知ってた?」


昔、両親とこの場所へ来たとき、近くいたカップルがそう言っていた。


『二人が同じお願いをすると、その願いが叶う』


それが嘘か本当かは分からない。


だけど、そう信じれば何故か叶う気がしたんだ。