「冬も近いね」 思わず両手を擦り合わせるあたしに、宇宙が心配そうな表情で問いかける。 「寒いか?」 「ううん、大丈夫。宇宙こそ、寒くない?」 「全然寒くない。ほら」 大きな手をそっと伸ばして、あたしの手を掴む宇宙。 「……――寒くないなんて嘘。宇宙の手すっごく冷たいよ」 展望台の上にはいつの間にかあたしと宇宙の二人っきりになっていた。 あたしは宇宙の後ろのに回り込み、ギュッと体を抱きしめた。