「おー、すげぇーな」 展望台に上ると、宇宙は声を漏らした。 180度見渡せる景色。 「ねぇ、あっちが学校の方?」 「ハァ?ちがうってもっと南のほう」 「えっ、どっちが南だっけ。えっとー……」 キョロキョロとあたりを見回す。 「バーカ。こっちが南」 宇宙の指差す方向に視線を向けた時、冷たい北風に思わず体を震わせた。