ロープウェイを下りて展望台に上ると、宇宙の顔色が悪いのに気が付いた。 「宇宙、大丈夫?具合悪い?」 「いや、全然」 「無理だったら……」 「無理じゃないって。ほら、あと少しだろ」 かたくなに引き返すことを拒む宇宙に不安が募る。 だけど、そんなあたしの心配をよそに宇宙はあたしの手を引いて、スタスタと展望台までの階段を登って行った。