「田中、まだ里桜に言い寄ってるんだろ?」
「別に言い寄られては……いないよ?」
確かにたまに廊下で会うと話しかけてくるし、『俺、まだあきらめてないから』って言うニュアンスのことを言ってくることはある。
だけど、この間ハッキリとこう言った。
『あたし、付き合ってる人がいるから』って。
それ以来、田中君は『友達』として話しかけてくるだけだ。
「じゃあ、隣のクラスの今井に告られたのは?ちゃんと断ったのかよ」
「な、なんでそれを……?」
「この間、ショッピングモールでナンパされて男に肩組まれただろ?」
どうして、それを宇宙が知ってるんだろう……。



