「里桜……」 宇宙君は驚いたようにポツリとあたしの名前を呟くと、ギュッと拳を握りしめて階段を下りた。 「里桜に会おうと思ってきたんじゃないから」 すれ違い様に冷たく言い放つ宇宙君。 その背中が少しずつ遠ざかる。 「……――宇宙君、待ってよ」 いかないでよ。 あたし、このままなんて嫌だよ。 「ねぇ、宇宙君ってば!!」 あたしの声は届いているはずなのに、宇宙君はそれを無視して歩き続ける。 あたしは大きく息を吸い込んだ。 そして、勢いよく叫んだ。