キミと生きた時間【完】


予想通り、神社に宇宙君の姿はなかった。


あたしはいつもと同じように階段に腰を下ろした。


宇宙君は……いったいどんな気持ちでここへやってきていたんだろう。


どんな気持ちであたしの話を聞いていたんだろう。


「あたし、ホント何にも宇宙君のこと知らないんだ」


ため息交じりにポツリとつぶやくと、胸に熱いものが込み上げてきた。


まだ、宇宙君が病気だって決まったわけじゃない。


そう自分に何度言い聞かせても不安はぬぐえない。


このまま、もう二度と宇宙君に会えなかったらどうしよう。


あたしが宇宙君と樹里との仲を勘違いしなければ、こんなことにはならなかったのかもしれない。