「……――ねぇ!!」 休み時間になり、美奈子があたしの席の前で腰に手を当てて仁王立ちしたまま声をかけてきた。 「何……?」 「里桜、本当に彼の名前知らないの?」 「彼って……宇宙君のこと……?」 昨日、あたしを神社に残したまま美奈子達と一緒にどこかへ遊びに行ったであろう宇宙君。 だけど、美奈子の刺々しい口調から宇宙君と何かあったというのは明白だった。