「どうして宇宙君が樹里の彼氏じゃないって言いきれるの……?」
思わずそう聞き返す。
「だって、里桜と宇宙君って放課後はいつも一緒にいるって言ってたよね?」
「うん」
「あたしも彼氏と大体放課後は一緒にいるもん。一緒にDVD見たり、買い物行ったりしてる」
「うそ……」
あっけらかんと言い放つ樹里。
頭の中がこんがらがってうまく思考が働かない。
「っていうか、あたしと宇宙君が付き合ってるのかもしれないって勘違いしてたから、さっき微妙な反応だったの?」
「うん」
「なぁーんだ。もう、心配して損した!!」
唇を尖らせながら文句を言う樹里。
だけど、思い直したようにあたしに顔を向けた。



