キミと生きた時間【完】


「……――っ」


大好きなその笑顔が今、美奈子に向けられている。


少し前まではあたしがその笑顔を向けられていたのに……。



ねぇ、宇宙君。


あたし、美奈子にいじめられてるんだよ。


美奈子とその取り巻きに、毎日毎日毎日。


宇宙君との距離が少しづつ縮まっていると思ってたのになぁ。


それなのに、もう手の届かないところにいっちゃったみたい。


盛り上がる美奈子と宇宙君。


そのそばで黙ってうつむくあたし。