「その友達、里桜の巻き添えにされたって本当に思ってんの?」 「え?」 「直接、本人に聞いたのか?」 「それは……」 「もし、その友達が里桜の巻き添えにされたなんて思ってたら、里桜を呼び止めないだろ」 宇宙君の言葉に、あの時の光景がよみがえる。 あたしの腕を掴んだ樹里。 何かを必死に訴えようとしていた。