告白してくれたのは


平田くんだった。




あれは中三の四月。



つい二週間前のこと。





クラスの親睦会をしようと


川崎くんが言い出した。




川崎くんはいつでも明るい

だれにでも平等に接する人。




クラスを引っ張ってくれるタイプ。




もちろん私にも声をかけてくれた。





「村松は?これる?」




(どうしようかな…)




正直、行きたくないと思った。



去年から同じクラスで仲のいい
莉乃ちゃんが部活で行けないって言ってたから。




私はすっごく人見知り。




莉乃ちゃんがいないのに

知らない子たちの中に入ってくなんて無理。




クラスのほとんどは


去年のクラスとかでグループができてる。




それを解決するための親睦会なんだろうけど。





そういう川崎くんの好意に


嘘をつくのは申し訳ないな…




「じゃあ…行こうかな。」



「りょうかーい」




笑顔を見れせてくれた川崎くん。



いい人だなー



「おー!修はよ!
お前さー今日の放課後ひま?
親睦会やろーってなってんだけど!



「あーちょっと無理だわ、わり。」



「えー修これねーの?」



「ノリ悪いぞー」



「今日部活なんだわ、わりー」




うわぁ

さすが人気者、平田くん。





平田くんが来れないって聞いて


残念がるみんな。




女子も何人か残念そう…




平田くんは

ちょっと無愛想だけど


本当はすごくいい人で


男子はもちろん



女子からも大人気。




平田くんのことを好きな女子は

いっぱいいるって噂。




…私もその中の1人だった。