彼に囚われ。




「お母さんがね、ケーキ焼いてくれたの!
 ひづの好きなチョコレートケーキ!
 次の誕生日はしゅーまも食べに来てっ。」


「うん・・・。」


「今日はお友達の彩奈ちゃんが風邪引いちゃってお休みなの。」


「そうなんだ・・・。」




しゅーまは、私の他愛もない話をただただ聞いてくれてた。
少し、返事に哀愁を漂わせながら。
そんなこと幼い私には、感じ取れるはずもなかったけど。









そのあとしゅーまの話を聞いていたところ、
同じ小学校に通っていたことが分かった。



そこで私はさらにうれしくなって、
翌日学校で遊ぼうね、と約束を交わして
帰路を一人でたどった。








そんな私の後姿を、彼はどんな顔で見つめていたのだろうか。