彼に囚われ。





「あやなああああっどうしようどうしようどうしよう」

「とりあえず、落ち着いてよ」



大学の入学式前日、私は不安でいっぱいになり
彩奈に助けを求めて電話をかけた。



「だって、同じ高校の人いないんだよ!?
 大学広いよ!学科とかいっぱいあるし!
 講義どれとったらいいかわかんないし!
 サークルとかどうしようー」


「はいはい。あたしに対する嫌味か」






彩奈は、大学に行くのをあきらめて
専門学校に通うことにしたらしい。



「ご、ごめんなさい」


「ってか、秀真はどこいくことにしたの?」




彩奈の質問に、私は唖然とした。






「そういえば、知らない・・・」

「なんか、噂で県外の大学に行ったってだけ伝わってきたよー」





秀真、高校二年生になってから
クラスも離れて、ちょっと疎遠に
なっちゃったんだよねー。



仲が悪いわけじゃないけど!