「あ、そういえばさ…優士くんが助けてくれたんだよね?」 日菜の言葉にドキッとする。 焦る心を落ち着かせて 平常心を装った。 「う、うん。」 「そっかぁ。本当に感謝だな~。香織がいないってなった時真っ先に走っていったんだよ。」 「…そうなんだ…。」 慌てた顔で体育館倉庫に入ってきた優士を思い出す。 …本気で心配してくれたんだな。