平助side





今日、ついに計画を実行する日だ。


朝から月華は取り乱すことなく夜を待っていた。


そして俺等意外の奴等は島原へと昼間というのに酒を飲みに行った。




…これも作戦の一つ。



卑怯かもしれないが酔ってる芹沢さんを暗殺する作戦。



たしかに好き勝手やってきた人だ。


けど、
何も月華の恩人を暗殺することはないじゃないか…。



隣で真剣な顔をして木刀を振るう月華の強さに俺は悲しくなる。


「月華…」


俺が月華の名を呼びしばらく見つめ合ったまま沈黙が続いたが、月華はふっと笑って見せた。



「やはり、君は優しいね」



その言葉に驚き目を見開いてしまう。


そんな俺の姿を見てまた「間抜け」と笑った。