沈黙を破ったのはお祖母ちゃん。



「今度のことでは、カイにもカノンにも迷惑をかけたわね。カイもカノンも大変だったでしょう?」

「お祖母ちゃん、そんなことないよ」

「……別に」


ちょっ、別にって、兄貴何言ってんの!?


私や蒼季は確かに宿泊客の世話や農場の手伝いをしたけど、兄貴達は好き勝手にしてただけじゃないか。どこが大変だったんだよ?




だけど、全く意外なことを、お祖母ちゃんは言い出した。



「……農場は、カイに継いでもらいたいわ」


お祖母ちゃんの事だから、何か理由があるからなんだろうけど……。


どうして?



「まあ、俺は最初からそのつもりでこっちに来たし。後片付けの為に一回日本には帰るけど」

「兄貴まで……。なんで?なんでお祖母ちゃんも兄貴を選ぶの……?」


今までちゃらんぽらんに生きてきた兄貴に、農場主なんて務まるの?



「こっちに来てから、カイは友人のために働いてたでしょう?だからクリスやクリスの友人達の間にも大事なコネクションを築けたみたいだし」

「だけど、それとこれとは……」


問題が違くない?