えぇとクリスは、確か黄色いコーヒーショップの前だって言ってたよね。


だけど、待ち合わせ場所に見える集団は……何?


「……なぁ。なんか幻が見えるんだけど。俺の目がおかしいのか?」

「……違うと思う……」


クリスが指定したコーヒーショップの前に、あり得ない光景が。



「おっせーよ」

……何しに来た春臣。


「機内は禁煙かよ」

……何考えてんですか鷹嘴先生。


兄貴はもう缶ビール片手に飲んでるし!



「ようやく来た!! 久しぶりだな、雲母!今度もイタリアの史跡写真を頼みたくてわざわざ来たんだ!」

……そしてなんで元担任の鎌崎先生まで?いや久しぶりだけど!卒業して以来だけど!



私も蒼季も呆然として言葉も出ない。

この極悪人達がここにいる理由を、自分を無理矢理納得させたのかこじつけたのか、私より早く復活した蒼季が奴らに話しかけた。



「…ああ、見送りですねありがたいです」


棒読みなのはこの際仕方ないよね。だってマジで招かれざる客だもん。



ところがなんと。


「は?俺らも行くんだけど?」

「て訳で道中宜しくー」


春臣と鷹嘴先生の手にはそれぞれバカでっかいカートが握られていて。


え?あの。まさかこれドッキリだよね?


ぐるんっと音がしそうな勢いでクリスを振り替えると、苦笑いを返された。


「鎌崎先生は本当に見送りで来てくれたけど、ハルオミ達は冗談じゃなく同行するよ」


そんなの一言も言わなかったじゃん!!!!


これじゃ、いつもと変わんなくない!?