……だから親戚縁者が集まる結婚式とか葬式は苦手なんだよ。


特にババア共の化粧臭いのと詮索好きなのはどうにかしてくれ、マジで。


いつもだったら親戚の結婚式に呼ばれても、2つ年下の従兄弟の庵と途中で抜け出してるところなんだけど、式に客を招く側の立場上とすればそんなことはできるはずもねーし。



あーあ、マジでババア達煩ぇよ。

なーにが『次は蒼季くんの番かしらね』『あの蒼季も大きくなったわねぇ』『お付き合いしてる娘はいるの?いないのなら、私の後輩なんだけどね……』


見合い話まで進められそうだったから、それは慌てて止めさせたけど。



披露宴まで終わったら、後は年寄り組と俺ら若いもん組に分かれての二次会が始まる。二次会までいけば、俺の役目も終わるから、もう少しの辛抱だ。


出席者を送り出してしまえば、後は二次会に行って顔だけ出して、それから帰ればいい。華音だって知らない奴に囲まれて疲れただろうし、何より俺が気疲れした。



ウザい親戚のババア達の相手だけはもうしばらくご遠慮したい。