気を失った桜空が目を覚ましたのは夕方になってからだった。


あのままだと風邪を引くだろうと思って桜空には服を着せてやってたが、冷静に考えれば今までヤったオンナ達にそんな事なんかしたこともねぇのに。



これが愛しいってヤツか。



……悪くねぇな。



「……タツキ。私、寝てたノ?」

「気ぃ失ってただけだ。体は大丈夫か?」

「お腹の下ガ、ズキズキする……」


無理して激しくヤっちまったからな。でも加減なんか効かなかったんだよ。


「家まで送る」


抱き上げるために伸ばした俺の手を、桜空がそっと握ってきた。


「学校に、忘れ物がアル。学校に行きたい」


桜空の顔は、何故か今では輝くような微笑みに彩られていて。




見ろ、やっぱりコイツの笑顔に敵うヤツなんていない。