私は気づけなかった。

携帯画面に雨の涙が滴り落ちる。

まるで雨のように――。

携帯画面についた涙の雫は、窓から指す朝日に反射し、宝石のように輝いた。

この世で一番美しい宝石のように。


メール編終わり。