【好きと言ってきたのは】
季節は夏、真っ盛り
今日も繰り広げられる蝉の大合唱
なんて、ゲーセンの中じゃ聞こえるわけないけど
「ほら、もーちょい右」
「…こ、こう?」
「はいストップ。降ろして」
ハルからクレーンゲームを教わって初めて大きなぬいぐるみをとることが出来た
「やったぁ!ありがとう、ハル」
「お、おう、よかったな」
ハルの肩にトン、と触れると何故かハルはビクッとなった
今日は奈津子さんと凌駕はバイトでいなかった
ハルは今、トイレに行っている
「お前さぁ、好きな奴いる?」
「な、なんで⁉︎っていうか、ハルは?」
「…お前」
「へ?」
「紗弥香が好き」
季節は夏、真っ盛り
今日も繰り広げられる蝉の大合唱
なんて、ゲーセンの中じゃ聞こえるわけないけど
「ほら、もーちょい右」
「…こ、こう?」
「はいストップ。降ろして」
ハルからクレーンゲームを教わって初めて大きなぬいぐるみをとることが出来た
「やったぁ!ありがとう、ハル」
「お、おう、よかったな」
ハルの肩にトン、と触れると何故かハルはビクッとなった
今日は奈津子さんと凌駕はバイトでいなかった
ハルは今、トイレに行っている
「お前さぁ、好きな奴いる?」
「な、なんで⁉︎っていうか、ハルは?」
「…お前」
「へ?」
「紗弥香が好き」