しばらくすると、 カラカラっと右の家の窓がゆっくりと開き 欠伸をしながら顔を覗かしてきた。 「…ん、おはお。美月」 “おはお”じゃないよ全く…。 私が呆れているのに気も向くことなく ふぁぁっとまた欠伸をするヤツ。 「悠真!はやくしなきゃ遅刻だよ馬鹿ッ!」 ピシャリと叱ると へーへーっと頭を動かし準備を始めた様。