そしてやっとお昼ご飯のタイムに。
私はもちろん架歩と食べる。


ゆーくんと悠真、そして将汰も一緒。
だからまともにガールズトークが出来ない。



幼なじみで家も隣同士で教室も同じで。
しかも席まで隣同士なんて。


神様のばか。


私の日常には必ずしも幼なじみとゆう
存在があって。

もう今更消えられても困るぐらいな存在になっている。



ついでに言うと、ゆーくん悠真将汰と
この三人はモテモテなので。


周りの女の子の目が怖いときがある。
何も悪い事していないのに。



周りにいるモテ男共を見渡しながら
ははは、と堅く笑い目の前にあるお弁当に手を付ける。





おっ、大好きな卵焼きがある!
っと思った瞬間、青い箸が私の卵焼きを掴んでいった。



「えっ、ちょっ私の卵焼き!!!」


青い箸といえば……。


「うんめぇ〜さすが美月の母さん」

私の卵焼きを口に入れ幸せそうに食べている青い箸の持ち主。



「悠真ぁッ!!!毎回毎回私の食べ物食べるなっ!」


「早く食べねぇ美月が悪い」

ふんっと鼻を鳴らし笑い出す。
…くそ悠真。


半泣きの私にゆーくんがスッと自分の
弁当から卵焼きをとり、口に入れてくれた。




「全く悠真は…。そんなに弁当が良いならさぁ購買じゃなくて弁当にしなよね」


「っ、ゆーくんありあと!」
卵焼きを味わいながらゆーくんにお礼を。