ポロ…


ポロ…


エリトリンは今まで泣いたことがなかったのに、何故か今はないていました。


「エリトリン?」


マイティンの声が、ここにいるはずのないマイティンの声が聞こえました。


「マイティン?」


「エリトリン。迎えにきたよ。
これから一緒にいよう。」


「カバスは?どうしたの?」


エリトリンはカバスのことが不安でした。


「カバスは僕に呪いをかけた。それで気をおさめてもらった。」


「え…嘘…ダメだよ!そんなの!私苦しかった。そんな思いマイティンにして欲しくない!」


エリトリンは泣きました。


さっきよりもっともっと泣きました。


「大丈夫。エリトリンと2人なら僕は寂しくない。苦しくない。」


「マイティン…ありがと…」


そして2人は山の奥に家を建てひっそりと幸せに暮らしたとさ。




おしまい。