「じゃあ2時間目までに返してね」 「はいはーい」 古文のノートを渡してあたしは体育に向かう 「朝から体育って辛いわぁ」 横で七海が言う 「それもぱっとしない卓球」 「分かる―」 二人で重たい体を体育館に向ける そんな時だった 「柊澄空ちゃん?」 声をかけられて振り向くとそこにいたのは 「出たよ 沙織先輩」 隣で七海が小さな声で言う 龍輝の彼女の沙織先輩とその取り巻き3人組だった